blackandwhiteandglayの日記

極めて個人的なつぶやき

ジャズシーンでの曲折、その世界のクズども

幸い、ジャズを始めたての頃は年下で自分よりうまいベーシストは目立った中では二人ほどでしたので、兎に角その二人に追いつこうっていう気持ちで頑張っていました。

 

しかし音楽大学などから次々と若いベーシストが音楽シーンに増え続け、状況はどちらかもいうと厳しくなっていきました。

 

兎に角焦って練習しまくり、セッションに参加して、営業もかけまくりました。

セッションで知り合った仲間等からさそわれ、安い演奏でスケジュールが埋まるようになりました。

 

まだ安定したパフォーマンスができないうちに動きすぎたことがアダになりいい評価以上に悪い評判が立ちました。

そのことで後々、技術を見直して弾けるようになったときに悪い評価を払拭することに苦戦しました。

 

周りは皆音楽系から普通科の大学出身で仲間が多く、繋がりもあり1人でやり始めた僕には皆が羨ましく思えました。大学の間から音楽に没頭してきた人たちを見ては改めて後悔するのでした。

 

前半うまく弾けない期間が長かったのですが、途中から習い出したクラシックのお陰で技術的に安定して、そこからはそこそこまで上達することができました。

 

しかしすでにあらゆるコミュニティでは後輩のベーシストで枠が埋まっており、先輩のミュージシャンの輪に入っていくこともも苦労しました。

10年遠回りしたツケもありましたが、あらゆる選択が間違いだったことに後で気づくことになります。

 

最終的には限定的なコミュニティの中では代わりが効かないタイプのベーシストとして重宝され、待遇もそこそこ上がっていました。

そこからは気づけば一流どころの、その地域のほとんどのミュージシャンと共演するに至っていました。

 

良かったではないか?という話なんですが、全然そうではないのです。

長年そこで仕事をしていると、見えなかったものが全部見えてしまう。

矛盾や理不尽だらけの世界で、我慢することに対する報酬をもらうのがこの世界だという暗黙のルールみたいなものがある。

それでも演奏をしてお金をもらうことにプライドを持つのかどうかなのてすが、聴衆の耳を欺きながらいい加減な演奏で手っ取り早くお金を稼ぐ世界の中にいる事自体が耐えられなくなりました。

もちろん、媚びずに一流の演奏をしながら成功している人もいましたが、少なくとも東京か海外に行くのがその近道で、それはそれで覚悟も実力も求められることなのは理解していました。

 

ジャズに対しても、例えば昔から名盤とされてきたものの評価も世の中が偏っていることにも気が付き始めていました。

必ず名盤として挙がるものの中にも駄作があり、プロの演奏家でしかわからない、アンサンブルの中で起こっている忖度や立場関係、妥協、行き詰り、思い上がりなど全て鼻につくようになりました。

そう、そんなことは演奏をしないジャズマニアに話しても、お前はわかっていないと言われるだけなのです。

自分がすべきことはその歴史の中に落とされた情報の中から真に素晴らしいもの、基礎になっているものを選び取ることだと思っています。

 

そう、立ち回りで試行錯誤していとことに合わせ、耳だけはかなりきたえられたと思います。元々耳には自信があったのです。

テクニックでは特別なものはなかったのですが、即興要素の多いジャズにおいて、全てのメンバーの動きを見ながらその時一番サウンドさせられる選択肢を選ぶ能力が大事で、その部分には長けていたのだと思います。

 

ベースの仕事というのは聴衆だけでなくハンパなメンバーにさえ理解されることはありません。

自分にとって、その時の演奏が何か分からないけどうまく歌えたとか、気持ちよく演奏がまとまったとか言われることが自分への評価と受け止めるようにしていました。

実際自分がたくさんの情報をまとめて導いていることに誰一人気がついていない。

 

実際頭の悪いボーカリストのほとんどが、歌の伴奏でずっとベースソロをやっているようなベーシストを読んでいました。ボーカリストは歌いにくいと言っているのですが、お客がそのベーシストがテクニックがあるからと勧めるのです。ベーシストにもファンが付けば集客の助けにもなるのです。

 

負け惜しみみたいな話になってきましたが、この匿名での投稿で自分をよく見せても何の得にもならないのです。匿名なので忖度なく真実を書きます。

ベテランというだけで機材を全部人に運ばせて人の楽器を借りて良い加減な演奏で数曲演奏して五万円ほど持って帰るクズのベーシストものさばっていました。

はやくくたばれと思っていましたが、みんなはどう思ってるとか出せずに、流石ですね〜のかのたまいやがる。お前ら全員クタバレと思っていました。

そうそんなこと思ってたからそのシーンの中心に入れなかったんだと思います。