このあといくらか脱線しようと思いますが、ひとまず前回の続きといきます。
工学部の機械工学科に入ったのですが、内容がどうしても好きになれませんでした。
一つの理由は機械関係の仕事に就く気が全くなかったからです。
車マニアの周りのクラスメートとも話すら合わなかった。もちろん音楽の話を対等にできる相手などいなかったのです。
無駄に勉強するなら理学部にした方が幾分マシだったと思います。
どちらにせよ、工学部は研究、レポート、製図等に追われ遊んだり音楽に割く時間も全くなかったのです。
工業の仕事が嫌だったこともあり選択肢として教職課程を取っていました。
普通、数学科専攻だとほぼ皆が数学の教職免許を取れるのですが、工学部で数学の免許を取ろうとしたので、大学の一部で工業、二部で数学を専攻することになりました。
一人暮らしを許可してもらえなかったので1時間40分かけて大学まで通っていました。
朝6時に起きて帰ったら22時を回る生活でした。
レポート、製図、試験勉強などで、音楽どころでない生活でした。
しかも、工学部専攻の学生が数学科の単位を揃えるのがかなり難しかったのです。
教職課程を受講希望に来ていた140人程の内、1年に単位を揃えられるのは1人いるかいないかでした。
そこは無駄に勉強ができたので単位を揃えることができ、数学と工業の免許を取ることがでしました。
音楽の仕事がしたかったのですが、時間が取れずバンドも思うように進められず、自暴自棄でしたが、工業系の仕事より教師がマシかくらいの感覚でした。
1年就職浪人した後、非常勤講師の試験に受かり、講師になることに。
とにかくしんどい1年でした。バンドもほとんど活動できませんでした。